呉善花(オ・ソンファ)の書籍を徹底紹介します。

スカートの風―日本永住をめざす韓国の女たち |呉 善花

スカートの風―日本永住をめざす韓国の女たち
呉 善花
角川書店 (1997/02)
売り上げランキング: 9,152
おすすめ度の平均: 4.5
4 韓国のドラマや映画の観賞に必要な本
4 コスモポリタンになりたい人、必見
4 新しい本

(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)


●著者紹介・・・呉 善花(お そんふぁ)

 1956年韓国済州島生まれ。1983年に来日し大東文化大学を
 卒業。東京外国語大学大学院修士課程修了。ビジネス通訳、翻訳を
 通じて日韓ビジネスの現場を体験。


●1990年、日本のバブル景気中に書かれた本ですが、
 日本に学びにきた著者の悩み、心の動きから、韓国文化だけではなく
 日本の特有の文化を再認識させてくれる一冊です。


●著者が伝えたいのは、韓国における女性の立場の弱さです。

 多くの韓国人女性が日本の夜の街で働いているのは、
 日本だけに原因があるのではなく、
 韓国社会にも大きな原因があり、
 また、韓国においてセックス産業が盛んであることも、
 根は同じであるとしています。

 ・韓国では自国に都合のよい報道しか行われない。そのため、
  私も韓国にいたときには、日本の男たちはみんな、女遊び
  にしか興味のないセックスアニマルで、韓国にまでその害
  を及ぼすとんでもない男たちだ・・・と思っていた。ところが、
  日本に来てそれがまるで反対だということを知らされた。(p113)


●その原因は、結婚相手には処女を求めるという排他的な風潮。
 そして、離婚した女性が非常に弱い立場にあるということです。

 そうした韓国社会から差別を受け、選択肢のない女性が、
 日本を目指すことになるというのです。

 ・離婚して実家に戻った女たちは、生涯にわたって
  「女の道を踏み外した失格者」のレッテルを貼られ、
  家族や親戚縁者からの冷たい眼差しと差別的な待遇を受けて
  生きていかなくてはならない。(p87)


●私は韓国で生活したことはありませんので、成否は評価
 できませんが、この著作に対しては、韓国人は恫喝・脅迫ともいえる
 抗議があったということですから、事実に近かったのでしょう。


●続編が読みたくなりました。
 韓国が日本をどう見るのか、また韓国文化、日本文化を
 再発見できる名著として★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・太平洋戦争の話をすれば、日本人からは反省の言葉がまず口を
  ついて出る。韓国人はそれを聞きながら、当然とばかりにうなずく
  のだが、自らの側の反省をいっこうにしようとはしない。すべて
  が日本の責任であり、自分たちは被害者だというお決まりの
  パターンなのだ。(p192)


 ・1970年代の半ば、・・・韓国での反日感情は現在よりも
  ケタ違いに強く、日本に関する情報はほとんど国内に伝え
  られることがなかった。しかも、歴史の教科書で教えられた
  日本は「鬼畜の国」であった。・・・しかし、実際に知った
  日本は決して「鬼畜の国」ではなかった。それどころか、
  紳士的であり、友好的ですらあった。(p48)


 ・私の祖国韓国では、日本人には夢がなく、人生の目的がはっきり
  していないとよく言うのだが、韓国人は一般に、はっきりとした
  夢や人生の目的を持つものだ。・・・ひとつは経済力・・・
  もうひとつは、権力である。(p12)


「スカートの風」呉 善花(お そんふぁ)角川書店(1997/2) ¥462
(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)


【呉善花(オ・ソンファ)の経歴】
1956年韓国済州島(チェジュとう)生まれ。

韓国の大邱大学を卒業。大学時代に、4年間の軍隊経験。

その後、日本に留学。大東文化大学(英語学)卒業。

日韓のビジネスマンとの通訳・翻訳のアルバイトをしながら、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)修了。

在学中に発表した韓国人ホステスに関するルポルタージュ『スカートの風』が話題を集め、注目された。韓国人による韓国社会批判の先駆となった。

現在、拓殖大学国際開発学部教授。




あの神田昌典さんの超人気CDがもらえる、フォレスト出版リーダーズクラブはこちら