呉善花(オ・ソンファ)の書籍を徹底紹介します。

韓国人から見た北朝鮮―独裁国家のルーツ |呉 善花

韓国人から見た北朝鮮―独裁国家のルーツ韓国人から見た北朝鮮―独裁国家のルーツ
呉 善花
PHP研究所 刊
発売日 2003-09-17
価格:¥735(税込)




小中華と侮日観 2005-04-28
第三章「小中華思想と日本を見下す侮日観」で目から鱗が落ちた。
曰く、現在の日本とのややこしい関係は李氏朝鮮時代の小中華思想に端を発する。つまり1)李氏朝鮮は中国に朝貢して属国として認めてもらった。2)中国に事大(小が大に仕えること)して中国に範をとって国家運営した李氏朝鮮はやがて中国との文化的同質性をもった小中華となる。3)しかし表向き中国に朝貢している李氏朝鮮だが、当の中国は女真族に明が滅ぼされ、清の支配下に落ちた、すなわち夷族に支配される国に成り下がった。→内心、(小)中華である我々がなぜ夷族に朝貢しなければならないのかと思うに至った。→中国が夷族に支配されている今、真性の中華(世界の中心)は自分ら=李氏朝鮮である。・・・面従腹背の矛盾を抱えるようになった。4)一方、日本は朝鮮よりもより中国から遠い分、もっと夷族である。彼らは、より高度な文化をもった我々=李氏朝鮮が教導すべきである。5)しかしその日本が日清戦争で中国を軍門にくだし、さらにはその夷族に植民地支配されるに至った=清の中国と同じていたらくになってしまった。6)本来、中華思想的には自分ら=李氏朝鮮は正統な長男であり、そのまた孫にあたるのが日本である。なのになぜ孫から親が支配されなければならないのだ、という葛藤がある。
この李氏朝鮮の思想心情をそのまま受け継いでいるのが北朝鮮であり、韓国である。従って日本を蔑む思想心情は日本による朝鮮の植民地支配に始まったものではなく、18世紀の朝鮮通信使の時代に既にあったのだ!
しかし一般的には日本による植民地支配が今日のややこしい韓日関係の発端だと思われている。
こんな世知辛い世の中、世界の中で「自国がNo.1」だなんて民族主義を振り回してどうなる?日本は既に民族主義や愛国心などとっくに捨てているのに韓国、北朝鮮は未だに自国No.1に拘る。そのことが韓国や北朝鮮のグローバル化を著しく阻害している・・・というのが呉先生のおっしゃりたいこと。
実にフェアな判断であり解説であると思う。


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この記事は2006/7/29に作成しました。

【呉善花(オ・ソンファ)の経歴】
1956年韓国済州島(チェジュとう)生まれ。

韓国の大邱大学を卒業。大学時代に、4年間の軍隊経験。

その後、日本に留学。大東文化大学(英語学)卒業。

日韓のビジネスマンとの通訳・翻訳のアルバイトをしながら、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)修了。

在学中に発表した韓国人ホステスに関するルポルタージュ『スカートの風』が話題を集め、注目された。韓国人による韓国社会批判の先駆となった。

現在、拓殖大学国際開発学部教授。




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